利益を出すということ

利益を出すとは?

世の中に無数に存在する会社やお店。しかし、それらの目的はただ一つ、

「利益=儲け」を出すこと。

 

と、まあ少々極端な表現になりましたね。

もちろん利益だけではなく、社会貢献、地域貢献といった目標はどこの会社にもあるのでしょうけど、それは「利益=儲け」ありきのお話。

いくら社会貢献できても利益がなければ会社はいずれ潰れますが、社会貢献しなくても利益があれば会社は経営を続けることができるわけです。(これも極端な話ではありますが…)

 

では、「利益」とは具体的になんなのでしょうか?

すごく基本的なところからお話しします。

 

得たお金 -  払ったお金 = 儲けたお金

 

これが基本形。

会社やお店にとって、

得たお金 = 売上

払ったお金 = 仕入や経費など

儲けたお金 = 利益

つまり、

 

売上 − 仕入や経費など =  利益

 

というように、目的の利益が出てくるのです。

利益は「引き算」で出てくるので、どれだけ売上が多くても、払って出ていくお金がそれ以上だと利益はマイナスになり、目的は果たせないのです。

経営者は、この引き算を1年、半年、1ヶ月などの期間で区切って行い、自分の会社やお店の成績を分析するんですね。

 

利益の段階

ところで、この利益にも段階があります。

「粗利益」とか「経常利益」とかって聞いたことありますか?

社会人になるとよく耳にするようになるこれらのワードの違いを、ざっくりとでもいいので理解していると、会社の朝礼でのお話なんかも退屈せずに済むかもしれないですね。

これらは、利益の段階の一つなんです。

ではなぜ、そのような段階があるのでしょうか?

とりあえず順番で見ていきましょう。

 

第一段階:売上総利益

これが、別名「粗利益」と呼ばれるものです。

粗利益は、

売上 - 原価

という、引き算の結果です。

 

原価とは、商品の仕入値や材料費のこと。(本当はもう少し複雑なので、またの機会にまとめようと思います。)

お肉屋さんに例えると、

牛ロース6000円/kgを20kg仕入れて、10000円/kgで20kg販売したとしたら粗利益は、

 

売上原価粗利益
10000円×20kg=20万円6000円×20kg=12万円20万円−12万円=8万円

 

となります。

 

第二段階:営業利益

営業利益は、

粗利益 - 販売費及び一般管理費

という、引き算の結果です。

 

販売費及び一般管理費(通称:販管費)とは、人件費や広告宣伝費、家賃や光熱費など・・・といった費用のこと。

原価以外の、売上を出すためにかかったお金ということです。

例えば、社員の給料やお店のチラシ代などになります。

 

第三段階:経常利益

経常利益は、

営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用

という、引き算の結果です。

 

営業外収益とは、本業以外で得たお金のこと。

これもお肉屋さんに例えると、

お肉を売って得るお金は本業としての得たお金が営業利益で、

取引銀行での預金の受取利息によって得たお金は本業以外で得たお金なので営業外収益です。

 

営業外費用とは、本業以外のところで発生した費用のこと。

先ほど説明した、販管費(社員の給料やチラシ代など)は本業として売上を得るための費用で、

取引銀行から借入をしてい場合の支払利息は、本業以外で発生した払わなければいけないお金なので営業外費用です。

 

第四段階:税引前当期純利益

税引前当期純利益は、

経常利益 + 特別利益 - 特別損失

という、引き算の結果です。

名前の通り、税金を引き算する一歩手前の利益です。

 

特別利益とは、いつも入ってくるとは限らない一時的なお金のこと。

例えば、

自社工場を別の会社に売却して得たお金は、一時的なお金、つまり特別利益です。

 

特別損失とは、いつも発生するわけではない損失。

例えば、

お店が火事になり建物や商品がダメになってしまったなんてことは、いつも起きることではないので特別損失になります。

 

第五段階:当期純利益

当期純利益は、

税引前当期純利益 - 税金

という、引き算の結果です。

 

個人にも納税義務があるように、会社にも納税義務があります。法人税ですね。

これが、最終段階の利益です。

 

では、なぜ利益には段階があるのか?に戻りますが、それは、

黒字(利益がプラス)、赤字(利益がマイナス)の分析をするためです。

最終段階である「当期純利益」が黒字でも、「経常利益」を見れば赤字だった場合、一時的な特別利益が発生したおかげということになるので、会社の実力だけを見れば不安な結果となるわけです。

また、もっと遡って「粗利益」は黒字なのに、「営業利益」が赤字だった場合は、無駄な人件費をかけているのか、効果の薄いチラシにお金をかけているのか、などの分析をしなければいけません。

想定外の赤字をどの段階でも出すことなく「当期純利益」がプラスなら、今回の期間での結果は、正真正銘の黒字ということになります。

 

ただ、黒字で一安心と思いきや、その裏にはある危険が潜んでいることを頭に入れておかないと大変なことになりかねません。

 

危険な黒字

「黒字倒産」という言葉はご存知でしょうか?

文字通り、決算書は黒字で利益はプラスなのに、倒産してしまうことです。

逆に言えば、「赤字=倒産」ではないということ。

ここに、キャッシュフローというもので経営を見ることの大切さがあるのです。

キャッシュフローとは、これも文字通り、「キャッシュ=現金 」「フロー=流れ」つまり、「お金の流れ」です。

 

商品を売買するとき、その支払いが2ヶ月後とか3ヶ月後となる売買契約を結ぶことは一般的です。

売買契約を結ぶと、商品を売る側は、「一定期間後に支払いをしてもらう権利」を得ることになります。これを売掛金(債権)といい、反対に支払う権利を買掛金(債務)と言います。

売掛金は売上として見なされるので、売掛金が多ければ多いほど、利益の引き算の結果はプラス方向に動きます。

でも、実際は手元にお金が入ってきたわけではありません。

利益と実際のお金の動きは一致しないのです。

「お金の動きを見る」つまり「キャッシュフローで経営を見る」ことができないと、思わぬ倒産の危機に直面します。

↓こちらをご覧ください。

 

プラスの部金額マイナスの部金額
現金100万円現金150万円
売掛金180万円
合計280万円合計150万円
利益プラス130万円(280円-150万円)
キャシュフローマイナス50万円(100万円-150万円)

 

これだと利益は黒字なのに、支払いが滞ってしまっています。こうなると、債務不履行に陥ります。

「数ヶ月にはお金が入るはずだったのに…」

と、黒字倒産してしまうのです。

赤字になってしまっても現金があり支払いに滞りがなければ、

「支払いは順調だけど、そのせいで赤字になってしまう。でも数ヶ月後に入るお金を考慮すると黒字に持っていけるな!」

となり、倒産は避けられます。

 

黒字倒産を防ぐためには、とにかく「キャッシュフロー」です。現金が大事なんです。

いくらお金をもらえる権利があっても、権利のままでは使い物にならない場合もあるということですね。

 

まとめ

それでは、おさらいです。

 

利益とは儲けのこと。

 

利益には5段階があって、それぞれの段階で分析をする必要がある。

第一段階:売上総利益(粗利益) = 売上 - 原価

第二段階:営業利益 = 売上総利益 - 販売費および一般管理費

第三段階:経常利益 = 営業利益 + 営業外利益 - 営業外費用

第四段階:税引前当期純利益 = 経常利益 + 特別利益 - 特別損失

第五段階(最終段階):当期純利益 = 税引前当期純利益 - 税金

 

最終段階が黒字でも、キャシュフロー=現金の流れが滞ると、黒字倒産の危険がある。

逆に、赤字でもキャッシュフローが良ければ、その間の倒産は免れる。

 

以上、利益を出すということとその注意点を、すごく簡潔まとめさせてもらいました。

経営者でなくても利益を考えながら働くということは、やりがいを見つける一つの方法なので、ぜひ、参考にしてみてください!

最後までありがとうございました!

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